1995-11-09 ArtNo.3847
◆<星>サムスン、ウエハー製造/複合基地の拠点物色
【ソウル】韓国のサムスン・グループは東南アジアにおけるウエハー製造とインダストリアル・コンプレックスの拠点を物色している。
サムスン・エレクトロニクスのNoh Geun Sik重役(国際業務担当GM)が7日同社を訪れたアジア諸国の報道関係者に語ったところによると、ASENは同社がターゲットとする10カ所の国際市場の1つで、急成長する新興市場を攻略するためには強力な橋頭堡を必要とする。同社はこうした拠点にインダストリアル・コンプレックスを設ける。例えば蘇州は中国市場開拓の橋頭堡であり、また欧州連合(EU)攻略の橋頭堡として選ばれた英国クリーブランドに、同社は7億米ドルを投じてコンプレックスを設ける。ASEN地域のインダストリアル・コンプレックスはテレビ/ビデオ・カセット等のいわゆる“ブラウン・グッズ”に重点が置かれる。これらの製品は冷蔵庫等のホワイト・グッズに比べ輸送コストがそれほど高くない。
各インダストリアル・コンプレックスへの投資額は5億米ドル余だが、ウエハー・ファブのそれは15億米ドル前後と見込まれる。ウエハー・ファブ建設地の決定に当たっては政府の支援や技術的サポート体制が鍵になると言う。同氏は具体的な候補地名やタイムテーブルには触れなかった。(ST:11/8)
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