2006-09-18 ArtNo.38445
◆空前の投資ラッシュ:過去75日間にUS$1490億
【ニューデリー】インド企業界は過去75日間に1490億米ドルの投資計画を発表した。これはインドの国内総生産(GDP)の5分の1に等しく、イスラエル/マレーシア/チリ/パキスタンのGDPを上回る。慎重派は実際に離陸するのは5~10%に過ぎないと主張するが、空前の投資ラッシュが生じていることに間違いはない。
インディアン・エクスプレスが9月14日報じたところによると、この種の投資ラッシュはインド企業史上には前例がなく、僅かに1990年代初頭に経済自由化政策が発表された当時、類似した状況が見られた。しかしマグニチュードの点で比較にならない。当時(1993-96)の投資実現率は5~10%にとどまった。インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)のMahesh Vyas重役(MD/CEO)は、投資計画の平均実行率は66%と予想している。
Tataグループが発表した投資額が12万クロー(US$256.41億)と、最も大きく、以下Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)の11万4000クロー(US$243.6億)、Reliance Retail Limited(RRL)の5万9000クロー(US$126.07億)と続く。
地域別ではカルナタカ州が6万3000クロー(US$134.62億)でトップ、以下、オリッサ州4万7000クロー(US$100.43億)、マハラシュトラ州3万6000クロー(US$76.92億)、チャッティスガル州3万3000クロー(US$70.51億)、グジャラート州2万5000クロー(US$53.42億)の順。
業種別ではエネルギー部門が17万8000クロー(US$380.34億)と圧倒的で、鉄鋼部門もホットな投資領域になっている。
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