2006-09-15 ArtNo.38440
◆Anil Ambani氏、DTH放送免許内示書受領
【ニューデリー】インド政府はReliance-Anil Dhirubhai Ambani Group(R-ADAG)が国内向けにDTH(direct-to-home)放送を手掛けるのを認める内示書(letter of intent)を発行した。
ビジネス・スタンダードとザ・ヒンドゥーが9月12日伝えたところによると、現在、1)Zeeグループ傘下のDish TV、2)TataグループとStar TVの80:20の合弁会社Tata Sky、3)国営放送Doordarshanの地上放送DD Direct Plus、4)Kalanidhi Maran氏に率いられるSun TVがDTH放送を手掛けており、R-ADAG傘下の『Reliance Blue Magic』は5番目のDTH放送局になる。新放送局は来年半ばに商業放送を開始する見通しだ。
DTHの契約者は325万人以上で、有線放送/衛星放送契約者6800万人の約5%を占める。1ヶ月前のTata Skyに次ぐR-ADAGの参入で、DTHの契約者は今後急増するものと見られる。PricewaterhouseCoopersは2010年までに1000万人に達すると予測、別の業界調査機関は1500万人と予想している。
DTHビジネスへの進出はあらゆる種類の配給・配信システムを統合した総合的なサービスを提供する戦略の一環で、R-ADAGグループは『自前の光ファイバー・ケーブル網を利用した広帯域IPTV(internet protocol-based television)サービス』、『データリッチなCDMA(code division multiple access)や第3世代(3G)サービスを通じた携帯電話端末への各種コンテンツの配信』、『Adlabs Ltd社支配権益買収を通じたマルティプレックス(集合映画館等の娯楽サービス複合ビル)/フィルムエキシビション・ビジネス』、『全国45のFMラジオ・ステーション網の構築』等に取り組んでいる。
これにより例えば集合映画館で上映したフィルムをDTHチャネルを通じ直接家庭に配信するとともに、フィルムのテーマソングはFMラジオで放送することができる。
数日前に、クイズマスターSidharth Basu氏が創設した『Synergy Communications』の支配権益を買収したR-ADAGは、大手プロデューサーRamgopal Vermaと提携し、映画フィルムの制作にも出資している。
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