2006-09-11 ArtNo.38415
◆ジャールカンド州知事、首席大臣に過半数確保の立証指示
【ランチ】ジャールカンド州のSyed Sibte Razi知事は6日、Arjun Munda首席大臣に対し9月15日以前に州議会における過半数の支持を得ていることを証明するよう指示した。
ヒンドゥスタン・タイムズが9月7日報じたところによると、知事官房のAmit Khare一等書記官は6日記者会見し以上の消息を語った。4閣僚の辞職に伴う政治危機を収拾するため奔走するMunda首席大臣はこの日午後知事に面会を求めた。
全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)は議会における信任投票確保の準備にとりかかったが、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)は傘下の議員を某所に集め、信任投票まで議員を足止めする戦略をとっているもようだ。
国民人民党(RJD:Rashtriya Janata Dal)/ジャールカンド開発戦線(JVM:Jharkhand Vikas Morcha)とジャールカンド解放戦線(JMM:Jharkhand Mukti Morcha)の指導者はこの日、数回にわたり会合、ポストMunda政権の対策を協議した。Munda首席大臣が14日に議会の過半数支持取り付けに失敗した場合、これらの政党は新政権に閣外協力するものと見られる。こうした方針は、無党派議員と小政党に1、2の造反議員を加えた寄り合い所帯の新政権の主要な務めは、政治運営よりも消火活動が中心になるため、Munda政権同様不安定にならざるを得ないとの見通しに基づいている。
新首席大臣はJMMやRJDではなく、無党派議員を支持基盤とし、UPA内2大政党の紛糾に巻き込まれることを回避する必要がある。州議会の議席総数は82で、UPA内ではJMMに次ぐ勢力を保持する国民会議派は新政権に参加せぬ姿勢を維持している。このことは新政権が他の党派と手を結びより安定した基盤を構築するのに寄与するものと見られる。
しかしUPAのゲーム・プランは信任投票後に初めて明らかになる。拙速な行動をとれば、Munda首席大臣が信任投票の洗礼を何とか切り抜けた場合、大きな代償を求められることになる。
左派政党も新政権発足の折には閣外にとどまるものと見られる。左派政党の中では進歩連合(Forward Bloc)が唯一議席を保持している。
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