SEAnews 2006-09-11 ArtNo.38404

【ムンバイ】Ford Motorは50万ルピー未満の乗用車セグメントに進出する計画をまだ公表していないが、消息筋によると同社はマツダと手を結び小型乗用車市場に進出することを検討しているもようだ。
エコノミック・タイムズが9月7日報じたところによると、両社が如何なるモデルを選ぶかは不明だが、業界筋は両社が既存のマツダ・プラットフォームをベースにしたインド市場向けの小型車を開発、タミールナド州Kanchipuram県Maraimalainagarのフォード工場で製造するものと見ている。
Ford IndiaのArvind Mathew社長兼MDはこの点に関して「インド自動車市場は急速に成長しており、フォードは成長のためのあらゆる機会を探っている。しかし現状ではまだ計画は固まっていない」と語った。
マツダはSwaraj Mazdaを通じた軽商用車の製造で、Punjab Tractorsと長期にわたり提携して来たが、10年間の技術協定は2004年10月に期限が切れ、マツダは2005年8月に合弁会社持ち分を住友商事に売却した。その際マツダは、商用車から乗用車に照準をシフトしたため、持ち分の売却を決めたと述べていた。
消息筋は、「マツダは乗用車市場進出をかなり以前から検討して来たが、計画の第1歩として商用車メーカーとしてのイメージ払拭を図ったものと見られる。またフォードが既にインドに強力なプレゼンスを築いていることから、マツダは裏口から乗用車市場進出を図るものと予想される」と語った。フォードはマツダの33.4％のシェアを握っている。