SEAnews 2006-09-06 ArtNo.38392

【バンガロール】Philipsの半導体ビジネス売却に伴い10月1日に発足するNXP Semiconductors India(NXPSI：現社名Philips Semiconductors India)は、向こう5年間に研究開発(R&D)領域に3億2800万米ドルを投じ、急成長するインド半導体市場のパイを確保する計画だ。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが9月5日伝えたところによると、Philips Electronics India LtdのK Ramachandran重役(CEO)は4日以上の計画を明らかにする一方、インドに製造施設を設ける計画のないことを確認した。
中国の半導体市場が750億米ドルであるのに対し、インドのそれは15億米ドルで、世界半導体市場の1％を占めるに過ぎないが、年率70％の成長を遂げている。
Royal Philipsは、去る8月、100億米ドル半導体ビジネスの80.1％のシェアをプライベート・エクイティー投資会社5社－Kohlberg Kravis Roberts & Co／Bain Capital／Silver Lake Partners／Apax Partners／AlpInvest Partners NV－に売却、19.90％のシェアを維持した。
Philips Electronics India Ltdはこれに先だって3ヶ月ほど前にインドにおける半導体ビジネスとＲ＆Ｄ業務をPhilips Semiconductors (India)として分離していた。新設されるNXPSIは700人以上のスタッフとともに、Philips Innovation Centreの半導体事業と、その他の半導体関連ビジネスを引き継ぎ、カルナタカ州Bangaloreを拠点にする。ちなみにNXPは『Next Experience』を意味する。
インド半導体市場の5番目の雇用主で、第3の商業半導体供給業者でもあるNXPSIの今会計年度売上げは、500クロー(US$1.068億)と見積もられる。
NXPSIのRajeev Mehtani重役(CEO)によると、新会社は3億2000万米ドル以外に600万米ドルを投じてバンガロールに新キャンパスを設ける。
NXPSIは自動車／家電(LCD TV)／携帯電話／半導体マルチ市場／ソフトウェア・ビジネス領域のエンド・ユーザー・ソリューションに照準を合わせる。NXPSIは独自のR&Dユニットを保持するが、一部の業務はインドのソフトウェア会社からアウトソースする。現在、この種のソフトウェア／デザイン・ベンダー5社と提携しているが、20社に拡大する計画で、目下複数の地元ベンダーと交渉を進めている。
NXPSIは、チップ・デザイン、組込ソフト／システム領域の90及び65ナノメーター・プロセスを強みとしていると言う。