SEAnews 2006-09-01 ArtNo.38360

【ニューデリー】ウッタルプラデシュ州Kanpur拠点の自動車部品納入業者JS Autoは、親会社LMLが今年1月に操業を停止し、多くの納入業者が共倒れする中、独力で『SA』商標の三輪車を発売した。
ビジネス・スタンダードが8月29日報じたところによると、Praveen Puri氏とSusheel Puri氏兄弟に率いられるJS AutoはLMLに年間750万～800万ルピー(US$16万-17万)のコンポーネントを納入していたが、2004年頃から親会社に頼らぬ生き残り策を模索し始め、今年2月にLMLが操業を停止するや否や独自の三輪車を発売した。
Praveen Puri氏によると、自転車部品の製造からスタートしたPuri一族は60年代半ばには国防産業に軍用トラックのパーツを納入、LMLの前身Lohia Machines Ltdが1980年代半ばにスクーターの製造を開始すると、その部品を納入した。その後、Hindustan MotorsやTata Engineering & Locomotive Company Ltd(TELCO)にもパーツを納入、年商は1クロー(US$21万)前後に達した。1990年代半ばからLMLの業績が悪化したが、今年初まで関係は維持された。
三輪車の発売は2年間にわたる市場調査及び製品調査に基づくもので、Scooters IndiaのVikramを除き、競合する製品が存在しないため、マーケッティングに問題はない。Euro-2排ガス基準を満たした510ｃｃディーゼル・エンジンを搭載したSAは、1リッター当たり30キロ走行でき、最大積載量は1360キロ。
デーゼル・バージョンの発売以来3ヶ月間の合計販売台数は100台。圧縮ガス(CNG)バージョンも既に100台販売した。今年12月までに月産量を100台に拡大、月間300台の販売を目指す。貨物車の価格は税込みで16万8000ルピー、乗用は17万3000ルピー。2007年3月までに25～30クロー(US$534万-641万)、2007－08年には100クロー(US$2137万)の年商を目指す。
DehradunとHardwarの中間に新工場を設ける計画で、600～700平米の土地を確保した。新工場の操業2年目には、新たなコンセプトに基づく車両を製造することも検討していると言う。