2006-08-30 ArtNo.38344
◆Airbus/Boeing、揃ってインド投資計画発表
【ニューデリー】世界のトップ航空機メーカー2社、Airbus IndustrieとBoeingが29日揃ってインドにおける主要な投資計画を発表した。これらにはテクノロジー・センターやMRO(maintenance/repair/overhaul)施設の設置が含まれる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月30日報じたところによると、Airbus Industrieの主要オーナー、EADS(European Aeronautic Defence and Space)はこの日ニューデリーで、『Airbus engineering centre』を含む様々なプロジェクトに投資する意向を表明するとともに、これらのプロジェクトは向こう15年間に最大20億米ドルの下流部門投資の呼び水になるだろうと見通した。
Michael Glos経済相に率いられるドイツ代表団の一員としてインドを訪れたEADSのTom Enders重役(CEO)は記者団に対しインドにパイロットや技師の訓練センター及びスペア・パーツ配送センターを設ける計画を明らかにした。それによると、キャンパス・スタイルのテクノロジー・センターはEADS子会社とその地元パートナーを1つ屋根の下に収容することになる。同センターの建設地は間もなく決定され、来年第2四半期に稼働する。その後2008年初には全キャンパスが操業を開始する。同センターは航空/国防領域の2000人の就業機会を創出する潜在性を備えている。
EADSはDelhiとカルナタカ州Bangaloreに支店を設けるとともにソーシング活動を開始する。これらの支店は今年末までにオープンする。
インド空軍とのミサイル警報システム開発合弁を含め、これ以前に締結された契約も来年は稼働する予定と言う。
一方、Praful Patel民間航空相はこの日ムンバイで、ボーイング社がマハラシュトラ州NagpurにおけるMRO施設と航空訓練センターに1億8500万米ドルを投資する計画を明らかにした。ボーイングのDinesh Keskar副社長によるとMRO施設の建設工事は2週間以内に開始される。Air India(AI)に納入する航空機68機の補修は全て同施設で手掛けられると言う。
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