SEAnews 2006-08-30 ArtNo.38342

【ニューデリー】年商40億米ドルのOP Jindalグループに属するJindal Stainless Ltd(JSL)は、オリッサ州Bhubaneshwar近郊Dubriに当初2175クロー(US$4.65億)を投じ新鉄鋼プラントを設ける。
ビジネス・スタンダードが8月28日伝えたところによると、第1段階では合金鉄ユニット、コークス炉、250MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電施設を設け、年産140万トンの総合プラントを建設する可能性も検討している。JSLのArvind Parakh財務担当取締役によると、総合的プラントの建設に関する決定は、後方リンケージ等の問題も配慮し今会計年度末までに下す。金融方式や手続き処理、諸契約等の問題も今年内に最終方針を決める。合金鉄施設は既に据え付け済みで操業の安定化が目指されている。キャプティブ鉱山の割当も申請しており、同割当を受ける条件は既に満たしている。
New Delhi拠点のJSLはまた、世界的なステンレス需要の増加に応じ、約80クロー(US$1709万)を投じてハリヤナ州Hisar工場の年産能力を昨年の55万トンから2007年3月までに70万トンに拡大する。
欧州市場の需要に応じるため、欧州企業の買収もしくは、欧州企業と提携する計画で、熱延母板(hot band)を供給し、冷間圧延鋼製造施設を設けるのに適した欧州拠点の小規模企業を物色している。
製品の45％を中国／東南アジア／欧州連合(EU)／米国に輸出しているJSLは、中国需要の急増に伴う値上がりを背景に、将来に明るい展望を抱いている。中国は向こう3年間にステンレス・スチールの製造能力を200万トンほど拡張するが、なお暫くは純輸入国であり続けるものと見られる。
JSLは2006年7月に、今年4月／5月と同レベルの3万5000トンを販売したが、売上額は4月／5月の各4400万米ドルを上回る4900万米ドルをマークしたと言う。