2006-08-28 ArtNo.38339
◆Aegis Logistics、5港に化学品・ガス・ターミナル建設
【ムンバイ】マハラシュトラ州Mumbaiを拠点に液体ロジスティクス・サービスを手掛けるAegis Logistics Ltd (ALL)は、マハラシュトラ州Jawaharlal Nehru港/グジャラート州Kandla港/カルナタカ州Mangalore港/ケララ州Kochi港/アンドラプラデシュ州Visakhapatnam港に段階的に化学品とガスのターミナルを設け、全国プレーヤーとしての地歩を固める計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月25日伝えたところによると、ALLのS.K. Hazra重役(MD)は同紙に以上の計画を語った。それによると、今会計年度末までにこれらの港の少なくとも2つに新ターミナルを建設するか、既存施設を買収する。次期会計年度には、他の港にも同様の施設を設ける。その目的はこれらの施設を統合し、ロジスティク・サービス網を拡大することにある。
現在ムンバイに25基、合計16万5000トンのタンク施設と2万トンの液化石油ガス(LPG)タンクを保持するALLは、77クロー(US$1645万)を投じて、貯蔵能力を7万5000トン拡張する計画に取り組んでいる。
それとは別に今会計年度中に50クロー(US$1068万)を投じて他の2港にターミナルを建設するか、既存ターミナルを買収する。
ポリオールやその他の化学品の製造も手掛けるALLは、有害化学品やLPGを含む液体貨物の4PL(fourth-party logistics:事業者自身および他のサービス提供者の保有する各種資源、設備能力、技術を組み合わせて、包括的なサプライチェーン・ソリューションを提供するサプライチェーン・インテグレータ)サービス・プロバイダーになることを目指している。
Indian Oil Corporation (IOC)/Bharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)等の公共部門企業やReliance、その他の石油化学企業を主要顧客にしているALLは、昨年170万トンの液状貨物を処理し、155クロー(US$3312万)の売上げを上げた。
Molasses Co (IMC)/Ganesh Benzoplast/Indian Oil Tanking等のライバル企業が存在するものの、ALLはこれら競争者が手掛けぬ有害化学品や特殊化学品の処理も引き受けている。
この他、自動車用のハイグレード・オートLPGも手掛けるALLは、マハラシュトラ州Kolhapurに最初のオートガス・ステーションを設けた後、3カ所に同様のAegis Auto Dispensingステーションを増設した。別に30カ所に同様のステーションを設ける工事を目下進めており、フランチャイズ方式により1年内に50店、2年内に100店のネットワーク構築を目指している。
オートガスはガソリンに比べ40~50%割安で、インドは年間1万9000トンのオートガスを輸入している。ALLはマハラシュトラ州の他、グジャラート州、カルナタカ州、ラジャスタン州に照準を合わせ、ネットワークの拡張を図っている。
ALLはプロピレン・ガスの貯蔵及びロジスティクス・ビジネスへの進出も検討している。もしその種のタンクを今設けるなら、インド初のプロピレン貯蔵施設になると言う。
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