2006-08-28 ArtNo.38327
◆JSW Steel、グジャラート州にアルミナ製錬施設計画
【アーマダバード】Jindalグループ傘下のJSW Steel Ltd(JSL)はGujarat Mineral Development Corporation (GMDC)と合弁で1万1000クロー(US$23.50億)を投じ、グジャラート州Kutch県に年産70万トンのアルミナ製錬施設を設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが8月25日報じたところによると、GMDCのC J Jose会長兼MDは同紙に以上の消息を語った。合弁事業はKutchのボーキサイト鉱区の鉱業リース権をGMDCから取得、必要とされる年間200万トンのボーキサイトを確保する。GMDCはアルミナ製錬施設とキャプティブ発電事業に直接もしくは他の州営企業を通じて26%出資することを検討している。
Jindalグループはアルミナ/アルミニウム事業を管理、GMDCはボーキサイトの採掘権を維持する。Jindalグループは市場価格でボーキサイトを買い取る。
とは言えKutchにおけるアルミナ・プロジェクトは他にも2社が提案しており、グジャラート州政府は1ヶ月以内に何れかの企業のプロジェクトを承認する。
グジャラート州政府が当初Kutchにおけるアルミナ事業を入札にかけた際、マハラシュトラ州Mumbai拠点の汚水処理会社Ashapura Minechem Limited (AML)と米国企業American Collidesの合弁会社Ashapura Volclay他1社が応札した。
AMLはその後中国企業Sichuan Aostar Aluminium Corporation(SAAC:四川啓明星呂業公司--「呂」はカネヘンをつける)及びQingtongxia Aluminium Group Co Ltd(QAGCL:青銅峡?業集団)をそれぞれパートナーとする異なる計画を提出した。
一方、Man Industries (India) Ltdのプロモーター、Man Groupは、米国企業AluChemと合弁で、グジャラート州Kutchに3億米ドルを投じ、アルミナの製錬と特殊アルミナ化学品の製造施設を設けることを提案した。
グジャラート州政府は当初、AMLチームのプロジェクトを選んだが、Aluchemが同決定に異議を申し立てた。州政府が方針を決めぬ間に、Jindalグループが別の計画を提案したことから、状況は新たな展開を見せている。
Jose氏によると、Jindalグループの提案は規模の上で他の2つの提案を上回り、下流部門の計画も含まれている。Kutchのアルミナ・プロジェクトはこれまで暫時棚上げされて来たが、2乃至3ヶ月以内に離陸する可能性が高まったと言う。
Kuchには4000万トン以上、隣接するJamnagar地区には別に1000万~1500万トンのボーキサイトが存在すると見られる。GMDCは6鉱区の鉱業リース権を保持する他、別の鉱区のリース権も申請していると言う。(SEAnews:2004-07-21/2004-08-16/2004-08-20/2005-05-16/2006-04-10号参照)
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