SEAnews 2006-08-25 ArtNo.38325

【チェンナイ】Deutsche Bank、香港拠点のADM Capital、米国拠点のプライベート・エクイティー投資会社WL Rossが、財政難に陥っているSouthern Petrochemical Industries Corporation (SPIC)への資金提供に関心を寄せている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月22日伝えたところによると、SPICはマルチ・シナリオの債務再編案を金融機関コンソーシアムに提出、コンソーシアムは目下同提案に検討を加えている。帳簿上に合計約2850クロー(US$6.07億)の負債を有するSPICは、3つの選択肢を提案した。
それによると、先ず肥料ビジネスを例えばSPIC Fertilisers Ltdと称する企業に注入し、資金提供者に同社の株式を提供する。
第1の選択肢は、SPICは848クロー(US$1.812億)の負債をSPIC Fertilisersに移転する。債権者には759クロー(US$1.622億)の評価額のSPIC Fertilisersの株式を156ルピーで、371クロー(US$7927万)の評価額のSPIC Petrochemicals Ltdの株式を30ルピーで、それぞれ提供する。SPICはTamilnadu Petroproducts／Manali Petrochemicals／製薬ビジネス持ち分を売却し、201クロー(US$4295万)を調達、債務の支払いに充てる。債権者は666クロー(US$1.423億)のローンを帳簿抹消する。
第2の選択肢は、新たな投資家を招じ、既存債権者に対する返済を一度に済ませる。Deutsche Bankは肥料ビジネスの現在及び将来の資産を証券化するとともに、SPICの52％のIndo Jordan Chemicals持ち分を担保に2億5000万米ドルを注入する。債権者は1004クロー(US$2.145億)のローンを帳簿抹消する。消息筋によると、Deutsche Bankはその後債権の一部を株式に転換する。
第3の選択肢は、新規投資家を招聘し、債務の一部を一度に返済、残りの債務を再編する。これにはまた2つのシナリオが存在し、第1のシナリオではADM Capitalが1億1500万米ドルを、第2のシナリオではWL Rossが3億5000万米ドルを、それぞれ注入、プロモーターはその持ち分を犠牲にする。