SEAnews 2006-08-23 ArtNo.38298

【ニューデリー】インドの7月の商品輸出は101億7680万米ドルと、昨年同月の72億3441万米ドルに比べ41％増加した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが8月18／19日伝えたところによると、Kamal Nath商工相はこのほど以上の暫定統計数字を発表した。それによると、7月の輸入は昨年同月の99億422万米ドルから141億4306万米ドルに42.8％増加、内石油輸入は同34億9480万米ドルから46億4231万米ドルに33％、非石油輸入は同78億8981万米ドルから95億750万米ドルに20.42％、それぞれ増加した。
今年初4ヶ月(2006/4-7)の輸出は、宝飾品、化学品、工学品、繊維品等の伝統的品目の好調に支えられ、前年同期の281億3472万米ドルから377億760万米ドルに34.03％増加した。年初4ヶ月の輸入は前年同期の421億947万米ドルから544億2434万米ドルに29.24％、内石油輸入は同129億4014万米ドルから185億3353万米ドルに43.23％、非石油輸入は同326億5861万米ドルから358億9081万米ドルに9.9％、それぞれ増加した。燃料の国内需要の増加もさることながら、原油の急騰が石油輸入の大幅な膨張につながった。
この結果今年初4ヶ月の貿易赤字は昨年同期の139億7475万米ドルから167億1674万米ドルに拡大した。
商工省は、8月には不順な天候(洪水等)の影響が予想されるものの、今年後半も輸出の成長基調が維持されるものと予想している。統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政府が2004年に発表した新貿易政策の中で掲げた年間1500億米ドルの輸出目標は、ターゲットとして来た2008－09年以前に実現されるものと予想される。
Nath商工相は「東南アジア諸国連合(ASEAN)との自由貿易地域(FTA)交渉は、関税保護問題等を巡り難航しているが、今会計年度末までに合意に達することが可能」と期待を表明した。同相は今週催されるASEAN貿易相会議に出席、同問題を協議すると言う。