2006-08-21 ArtNo.38283
◆三菱重工業、L&Tと超臨界圧ボイラ製造施設建設計画
【ニューデリー】三菱重工業は、地元大手土木建設会社Larsen and Toubro Ltd(L&T)と手を組みインドに800MW(メガワット)の超臨界圧ボイラ(super-critical boiler)製造施設を設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが8月19日、政府筋の言として伝えたところによると、L&Tは三菱重工に関係技術の移転を要請、後者はこれを引き受けた。この種の設備を新たに建設するには最低1000クロー(US$2.137億)の投資を必要とする。両社は依然交渉中で工場建設地はまだ決まっていない。L&Tはボイラの圧力部品や導管の製造を手掛けていると言う。しかしL&Tは以上の消息に関してコメントを控えている。
現在、国営Bharat Heavy Electricals Ltd(BHEL)が唯一この種のボイラを製造する能力を備えており、L&Tの進出は同業界に競争をもたらすものと見られる。しかし多くの電力事業会社は、国内製造能力の限界に直面しており、L&Tの進出はボトルネックの除去につながるものと見られる。また政府が進めるウルトラ・メガ発電事業にも寄与する見通しだ。
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