2006-08-14 ArtNo.38258
◆日産、Suzuki-Maruti通じインド市場開拓準備
【ニューデリー】日産はインド市場におけるSuzuki-Marutiとの提携拡張の可能性を研究している。Maruti Udyog Ltd(MUL)の新工場の利用からスタートし、その他一切を活用する可能性を協議している。
エコノミック・タイムズが8月11日報じたところによると、Nissan Indiaの本広好枝重役(MD)は同紙に以上の考えを語った。
MULスポークスマンはこの点に関して「協議は続けている。今も日本から日産の代表団が当地を訪れ、MULの設備を実地視察している。しかし詳細を語る段階ではない」とコメントした。
MULはこれ以前に新工場の建設に伴い年産能力は60万台から100万台弱に拡大すると発表している。観測筋は新工場の一部の設備が専ら日産の利用に供される可能性があるとしている。日産とスズキは6月にインドのような新興市場において設備を相互に融通し合うことで合意した。同計画の下、Suzuki/Marutiは2008年から日産のためにNissan Marchよりも小型のコンパクト・カーを開発・製造する。こうした車両は主に欧州市場に輸出されるが、一部はインド国内で販売される。Suzuki/Marutiはまた国内市場向けに別の日産カーも製造する。
2005年2月に販売業務を手掛ける新会社を設立、インド市場に進出した日産は、完成車輸入したコンパクト・スポーツ・ユーティリティーX-Trailを5つのショー・ルームを通じて販売、昨年の販売台数は253台に達した。
日産はインドを世界的な事業拡張計画の要と見ており、本広氏によると、3カ年計画の完了する2008年3月までに、インドは日産の売上げに大きく貢献することになる見通しだ。観測筋は日産がインド市場にその製品をフルラインアップするものと予想している。しかしそのためにはSuzuki/Marutiとの間で多くの問題を解決する必要が有る。日産カーのコンポーネントをどこからどのように調達するかもその一つと言える。
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