2006-08-14 ArtNo.38254
◆Tata Ryerson、ステンレス鋼市場に進出
【コルカタ】地元最大の民間製鉄会社Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)と米国企業Ryerson Incの50:50の合弁会社Tata Ryerson Ltd (TRL)は、Trynox商標のステンレス・スチール製品を発売、同市場参入を果たすとともに、2010年までにステンレス鋼市場の10%のシェア獲得を目指している。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月10日伝えたところによると、TRLのSandipan Chakravortty重役(MD)は、このほど以上の消息を明らかにした。それによるとTRLは2008-09年までに40クロー(US$855万)を投資する計画だ。
ステンレス・スチール事業への進出はRyersonの提案にもとづくもの。米国における指導的な金属流通・加工業者のRyersonは2008-09年までにインドにおける様々なプロジェクトに100クロー(US$2137万)を投資することを計画している。
TRLは鉄鉱業界及び顧客業界向けの幅広い加工/流通/マテハン・サービスを手掛け、合計46クロー(US$983万)の様々な投資計画を進めている。これらには、ハリヤナ州Faridabadにおける冷間圧延加工施設、マハラシュトラ州Puneの冷間圧延施設、ジャールカンド州Jamshedpurにおける熱間圧延施設の増設、Faridabadにおける20クロー(US$427万)のゴム加工プロジェクト、ウタランチャル州Pantnagarにおけるスチール・サービス・センターが含まれる。
スチール・サービス・センターはTata Motorsが中心になって進めており、TRLはパートナーを務めている。投資額は45クロー(US$962万)と見積もられ、6.3エーカーの用地を既に確保している。同センターはMahindra & Mahindra/Sharda Motors/Bajaj Auto/Voltas等にも奉仕することになる。
TRLはまた鉄筋(rebar/reinforcing bar)を加工し、鉄鉱業界の戦略顧客に直接納入する計画だ。インディアン・エクスプレスが9日報じたところではTRLは10億ルピー(US$2137万)を投じてPune/Pantnagar/Taloja/Chennaiに合計年産50万トンの鉄鋼処理施設を設ける。
TSLは向こう2年間に年間売上げを現在の75億4000万ルピー(US$1.61億)から2倍に拡大することを目指している。同社は現在傘下の2ユニットを通じ年間150万トンの鋼板を製造している。
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