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2006-08-07 ArtNo.38228
◆POSCOの専用港計画に陰影
【ニューデリー】韓国の製鉄会社Pohang Steel Co(POSCO)が、オリッサ州Jatadhariに専用港を建設する計画は、州政府がParadip港の無制限の利用をオファーする中で、実現の見通しが微妙になっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月4日報じたところによると、オリッサ州連立政権の中核を成す新人民党(BJD:Biju Janata Dal)の幹部は「Paradip港のキャパシティーの半ばが遊休している状況下に、僅か7キロ隔てた隣接地に専用港を設ける必要がどこにあるのか。税制優遇措置やその他様々の要求がなされているが、専用港の建設は、望ましくない状況を生じさせる恐れがある」と同紙に懸念を表明した。
先ず鉄鉱山を開発し、次ぎに港湾を建設、最後に製鉄所を稼働させると言うPOSCOの段階的計画についても専用港開発の必要性に疑問を呈する向きが少なくない。POSCOは採取した鉄鉱石の30%を輸出、同量の異なる品質の鉄鉱石を輸入する計画だが、Paradip Port Trustは、POSCOに専用バースを設けるよう提案している。
POSCOの計画によれば、約9億米ドルを投じ、2段階に分けて専用港を開発する。第1期計画では6億米ドルが投じられる。同投資額はまた4億米ドルと2億米ドルの2つのモジュールから成っている。第2期計画ではさらに3億米ドルが追加投資される。
Paradip港当局によると、同港北部は浸食が深刻で、南部は堆積の脅威に晒されているが、POSCOが南部に新港を開発するなら、こうした脅威が一層高まる可能性があると同港は懸念している。
またIndian Oil CorporationはParadip港とPOSCOの専用港予定地の中間に新施設の建設を計画しており、海辺の管理がますます複雑化する恐れもあると言う。
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