2006-08-04 ArtNo.38209
◆地場鉄鋼業界、Mittal Steelに対する過度な優遇を非難
【ニューデリー】Tata Steel/Essar/Jindal等の地元鉄鋼会社は、ジャールカンド州政府が、他社を犠牲にしてMittal Steelを過度に優遇していると非難している。
エコノミック・タイムズが8月1日報じたところによると、これらの企業の代表は最近、ジャールカンド州政府のMK Mandal総務次長と会見、州政府がこれらの企業のプロジェクトに真剣に取り組んでいないと苦情を述べ、もし鉄鉱山の割当が遅れるなら投資計画を取消し、撤退すると警告した。
ジャールカンド州政府は過去数年間に42件以上、総額17万クロー(US$363.25億)以上の投資プロジェクトに関する覚書を結んでおり、これらにはTata Steelの1000万トン、Jindal Steel and Power Companyの600万トン、Essar Steelの400万トンの鉄鋼プロジェクトが含まれる。しかしいずれのプロジェクトも進捗を見ていない。
Tata Steel筋によると、会議の席上、ジャールカンド州政府は鉄鋼メーカー各社との間で取り交わされた全ての覚書に見直しを加え、認可手続きを加速すると約束した。Tata Steelは1200万トン新鉄鋼事業の手続き処理の遅れに苦情を述べるとともに、「州政府は多国籍企業と地元企業に異なるスタンダードを採用している」と非難した。
Rungta Steel、ElectroSteel、Essar等の企業も、これらの企業のプロジェクトがMittal要因の影響を受けることがないよう重ねて要求した。
一方、Jindal Steelは極左Naxalグループの攻撃からプロジェクトを保護するため安全対策の強化を求めたと言う。
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