SEAnews 2006-08-02 ArtNo.38202

【ニューデリー】アルナチャルプラデシュ州政府は、National Hydroelectric Power Corporation(NHPC)が5万2500クロー(US$112.179億)を投じて1万500MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の水力発電設備を同州に設けることを原則的に承認した。
ビジネス・スタンダードが7月31日報じたところによると、7月初に電力省で催された会議の席上、関係覚書に関して双方が合意、今会計年度末までに調印される見通しだ。
建設が予定される水力発電所には、Tawang I／IIプロジェクト(合計1500 MW)、Dibangプロジェクト(3000 MW)、Subansiri上流／中流プロジェクト(合計2600 MW)が含まれる。DibangプロジェクトはNHPCと州政府の合弁で建設され、NHPCが支配権益を握る。Subansiri上流／下流プロジェクトは目下最高裁で係争中のため、NHPCによる建設は、判決の如何にかかっている。
NHPCは、North Eastern Electric Power Corporation(NEEPC)と合弁で同州に4500MWと1000MWの発電施設を設けることも計画している。
東北諸州における水力発電の潜在能力は5万8971MWと見積もられるが、現在までにその2％が利用されているに過ぎない。アルナチャルプラデシュ州だけで水力発電の潜在能力は5万MWにのぼる。これに対してヒマチャルプラデシュ州ではこれまでに2545.57MWの水力発電施設が既に設けられており、東北諸州のトップに立っている。