2006-07-31 ArtNo.38191
◆Bank of India、第一生命と生命保険会社設立準備
【ムンバイ】Bank of India(BOI)は第一生命保険相互会社及びAndhra Bank(AB)と提携し生命保険会社を設立する準備に本腰を入れている。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが7月27日伝えたところによると、覚書はまだ交換されておらず、各パートナーの出資率も伝えられていないが、既存規則の下、State Bank of Indiaを例外として、如何なるものも保険会社の49%を超えるシェアを握ることはできず、外国企業の出資は26%に制限されている。したがって第一生命は最大26%出資することができる。
BOIはアンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のABにプレゼンテーションを行ったとされ、後者は間もなく方針を決める見通しだ。BOI取締役会は今週会議を開き同計画を正式に承認する。
BOIはバンカシュアランス(bancassurance:銀行による保険商品販売)ビジネスで、ICICI Prudential Life Insurance Co(IPLIC)と提携しており、第一生命と手を結ぶ際には、IPLICとの提携を解消することになる。BOIのM Balachandran会長兼MDはこの点を確認する一方、「生命保険ビジネス進出計画はまだ初歩的段階にあり、離陸するまでになお時間を要する」と語った。
生命保険ビジネスの潜在性は大きく、国営銀行の中ではState Bank of Indiaが唯一保険ビジネスを手掛けている。最近Industrial Development Bank of India(IDBI)はオランダのFortis及びケララ州Kochi拠点のFederal Bankと提携した。Punjab National Bank/Vijaya Bank/米国のPrincipal Financialグループも合弁事業の立ち上げを進めており、グジャラート州Baroda拠点の国営Bank of Barodaは、カルナタカ州BangaloreベースのCanara Bankと組んで同市場に進出することを計画、目下外国パートナーを物色している。インド政府は1999-2000年に生命保険市場を民間プレーヤーに開放した。
非生命保険ビジネスについては、Allahabad Bankが損保ジャパンとの提携を協議しているが、日本の法制上の障害に直面している。この他、東京海上火災保険は肥料協同組合Indian Farmers Fertilisers Cooperative (Iffco)と提携してIffo Tokio Marineを設立、三井住友海上はMS Cholamandalam General Insuranceに出資している。
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