2006-07-26 ArtNo.38159
◆韓国/日本企業、石油化学コンプレックスへの出資に関心
【ニューデリー】国営Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)がカルナタカ州Mangaloreに開発する石油化学コンプレックスへの出資に韓国/日本の商社や投資会社が関心を寄せている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月23日、カンパニー・オフィシャルの言として伝えたところによると、プロジェクトの実行母体を務めるONGC子会社Mangalore Refinery and Petrochemicals Ltd (MRPL)は、パラキシレンやプロピレン等の化学品の需要状況を把握する狙いから6ヶ月前に関係方面に関心表明(EOI:expression of interest)を要請したが、韓国や日本の企業はこれらの製品に関心を示したのみならず、MRPLに対する技術支援や出資の意向も表明した。MRPLは目下、これら外国企業の投資提案に検討を加えている。
MRPLは既存製油施設の年間処理能力が1500万トンに拡張される2010年までにこれらの製品の製造を開始する。同プロジェクトでは8000クロー(US$17.09億)前後が投じられ、MRPLの年間原油精製能力が969万トンから1500万トンに拡張される他、パラキシレンやベンゼン等の石油化学産業のビルディング・ブロックを製造、南部消費地における運輸コスト面のハンディキャップ除去を図る。MRPL製油所で生産されたナフサがパラキシレンの原料になる。
精製能力の拡張と同時に低コストなサワー/重質原油の処理能力も強化されるため、MRPLの精製マージンは改善される。
ONGCはマンガロール特別経済区(SEZ)における石油精製/石油化学/発電/LNG事業に3万5000クロー(US$74.786億)以上を投資する計画で、同社取締役会は製油所のアップグレードと芳香族コンプレックスの建設にに合計1万2900クロー(US$27.56億)を投資することを既に承認している。
ONGCは石油化学プロジェクトの一環として計画されているマンガロール液化天然ガス(LNG)事業への出資を求め、目下カタール投資局(Qatar Investment Authority)と交渉を進めていると言う。
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