【ムンバイ】インドの主要鋼管メーカー、PSL Holdingsは、中国第2の鉄鋼会社、武漢鋼鉄股?有限公司(Wisco:Wuhan Iron and Steel Co Ltd)と、年産10万トンの溶接鋼管(welded steel pipe)工場を設ける合弁交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが7月24日、市場筋の消息として伝えたところによると、PSLチームは7月17日、Wisco幹部と会合し合弁問題を協議した。目下33億米ドルを投じ年産能力を1000万トンから1500万トンに拡張中のWiscoは、亜鉛鍍金鋼や珪素鋼板の製造を手掛け、鋼管工場の建設を計画しているが、鋼管製造の経験が無い。このため合弁パートナーを物色している。PSLは合弁パートナー候補の1社と見られる。
年商1500クロー(US$3.205億)のPSLはインド国内10カ所に合計年産100万トンの鋼管工場を有し、国際市場知識も備えている。PSLは最近、Mittal Steel傘下の、カザフスタンを拠点にするIspat Karmetから同国に鉄鋼工場を建設する54クロー(US$1154万)の契約を獲得した。西アジアに年産7万5000トンの製造施設を建設中で、ラジャスタン州にも新工場を建設している。
こうしたことからWiscoはPSLと熱間圧延コイル(HRC)のマーケッティング交渉を進めており、PSL自身、国内における原料需要を賄うため、WiscoからHRCを購入することを検討している。目下のところPSLはEssarやIspat Industries等の国内企業の他、韓国のPoscoからHRCを購入している。