|
2006-07-24 ArtNo.38146
◆Wal-Mart、DLFとフランチャイズ契約交渉
【ニューデリー】Wal-Martは、デリー拠点の不動産開発会社DLF Ltdをインドにおけるフランチャイジーに指名する交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが7月20日、DLF筋の消息として伝えたところによると、DLFは向こう5年間に全国60都市に100モールを開発する計画で、Wal-Mart店はこれらのモール内や独立して設けられる。店舗不動産はDLFが所有し、バックエンドの流通／ロジスティクス業務はWal-Martが引き受ける。しかしWal-Martはこの種のビジネスを手掛ける子会社をまだインドに設けていない。
PricewaterhouseCoopersのAsitava Sen氏(principal consultant)によると、インド政府は、単一商標の小売りビジネスに対する最大51％の外国直接投資(FDI)を認めているに過ぎず、Wal-Martのような総合的小売り業者は独自の店舗をインドに設けることができない。このため海外の総合小売り業者がインドに進出するための選択肢は、フランチャイズ方式とキャッシュ＆キャリー卸売り方式の何れかしかない。ドイツの小売り大手Metroは後者を選択している。
KSA Technopakの報告によると、インドの小売り市場規模は2004年時点で2050億米ドルと見積もられ、組織部門のシェアは3％に過ぎない。同シェアは2010年までに9％に拡大する見通しと言う。
|