【ムンバイ】Hindustan Zinc Ltd(HZL)は20日、亜鉛価格に今月に入って以来6度目の見直しを加え全ての品目にわたり約5%値下げした。
ビジネス・スタンダードが7月21日報じたところによると、この結果、HG(high-grade:純度99.95%)のトン当たり価格は18万600ルピー、SHG(special high grade)は同18万800ルピーになった。
以上の工場出荷価格(ex-factory price)もしくは倉庫価格(stockpoint price)には、16%の消費税、1%の中央販売税、亜鉛と鉛に課されるその他の税は含まれていない。
HZLは1ヶ月(calendar month)間に10トン以上の購入者にはトン当たり1000ルピーの値引きを行っている。
HZLは7月13日にも、ロンドン金属取引所(LME)における大幅な値下がりを受けてトン当たり1100ルピー値下げしていた。
トレーダー筋によるとLMEのトン当たり亜鉛価格は在庫が225トンに過ぎないのに7月14日の3550米ドルから7月19日の3215米ドルに335米ドル下降した。この点からも投機が市場を支配していることが窺える。しかし20日には世界金属統計機構(WBMS:World Bureau of Metal Statistics)の亜鉛欠乏報告を受けて、3300米ドルに回復した。WBMSによると世界の亜鉛市場は2006年初5ヶ月間に8万7000トンの不足に直面したと言う。