【ニューデリー】益々多くの製薬会社が新薬開発に際して政府資金を利用しており、デリー拠点のRanbaxy Laboratoriesと、伝統医薬品メーカーのHerbs and Curesも最近、政府資金を取り入れた。
エコノミック・タイムズが7月22日報じたところによると、科学技術局(STD:science and technology department)は最近、『製薬研究開発支援基金(PRDSF:Pharmaceutical Research and Development Support Fund)』スキームの下、Ranbaxyのプロジェクト2件とHerbs and Curesのプロジェクト1件に合計130クロー(US$2778万)を補助した。STDは来月、別に6件のプロジェクト申請を審査する。
政府補助には、無償援助と、年利3%の無担保ソフト・ローンの2方式があり、後者はプロジェクトが完成後10年を経て初めて返済すればよい。上記2社の場合、補助額は研究コスト全体の50%に近く、低利融資に伴う2社の利益は各10クロー(US$214万)前後と見積もられる。
Ranbaxyの手掛ける2プロジェクトは、呼吸器系疾患治療用抗生物質の開発に関するもの。Ranbaxyはこれ以前に喘息薬開発プロジェクトに対する同様の補助を得ている。
Herbs and Curesのプロジェクトはエイズ治療用アーユルヴェーダ薬の開発に関わるもので、同プロジェクトは人体実験の段階を迎えている。カルナタカ州Banglaore拠点のVedic Remediesもエイズ治療用Sidha薬開発プロジェクトに対するPRDSFの補助を得ている。
大部分のプロジェクトは、新薬開発プロセスの中で最もコストが嵩む臨床試験段階のもの。PRDSFの成功に励まされ、生物工学局(biotechnology department)も小規模バイオテック企業を支援する同様の基金の創設を計画していると言う。