2006-07-19 ArtNo.38116
◆Actis Biologics、US$2千万投じ研究・製造拠点設置
【ムンバイ】米国拠点のバイオテクノロジー研究調査会社Actis Biologics Inc(ABI)は100クロー(US$2164万)を投じ、マハラシュトラ州Mumbaiに研究施設を設置するとともに、全国の複数の地に製造拠点を設け、インド市場にプレゼンスを築く計画だ。
ビジネス・スタンダードが7月13日報じたところによると、インド合弁子会社Actis Biologics Private Ltd (ABPL)は、生物薬剤(biopharmaceutical)領域の異なる技術プラットフォームに照準を合わせる孫会社5社を傘下に設ける。
ABPLには、複数のプロモーターが10%、ABIと複数のプライベート・エクイティー・ファンドが30%、複数の個人投資家が60%出資、地元企業2社、Walchand Nagar IndustriesとInnovsynth Technologies IndiaもABPLに出資する。ちなみにInnovsynth Technologies Indiaはポリエステル大手Futuraの子会社。
ABPLは既にICICI Bankから約100万米ドルの資金を注入され、また中央政府から抗ガン剤新薬の研究に対する補助も得ている。UB Groupライフサイエンス部門の元職員PN Venugopalan氏がABPLの代表取締役に就任した。
ABIのSanjeev Saxena会長兼CEOによると、新会社の設立を通じ、バイオテクノロジー・セグメントの主要な研究/製造業務をインドに移転する。ABIのRichard Torigano副社長がインドにとどまり、研究センターと製造施設の建設の準備作業を手掛けている。
ABIは様々な医薬品の開発を手掛けており、例えば結腸癌及び直腸癌の治療薬の第3次臨床試験を進めており、18ヶ月以内の市場投入を目指している。血管新生阻害剤 『angiozyme』技術を用いた同新薬は既に世界各国で特許権を取得しており、ヒット薬品になる見通しと言う。
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