SEAnews 2006-07-17 ArtNo.38089

【ムンバイ】インプット・コストが上昇する中、Bajaj Auto Ltd(BAL)とTVS Motors Company Ltd(TVSMC)はほぼ1年ぶりに500～1000ルピー値上げ、Hero Honda Motors Ltd(HHML)は割引を停止した。HHMLも今月末までに値上げする可能性が高いと見られている。
エコノミック・タイムズが7月15日報じたところによると、BALはモーターバイクPlatinaとDiscover、そして三輪車の価格を1000ルピー、TVSMCはApache、Victor、Star City等のバイク・モデルを500～1000ルピー、それぞれ値上げした。
アナリストによると、二輪車メーカーは、これまで値上げを自粛して来たが、プラスチック、スチール、アルミニウム等のインプット・コストは5～6％上昇していた。最近の値上げに関わらずモーターサイクル販売の20％前後の成長が続いており、メーカーの収益は値上げにより改善するものと見られる。
TVSMCのR Chandramouli副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)は「最近の値上げ後もモーターサイクル販売は30％の成長が続いている」と語った。
BALのS Sridhar副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)は「モーターサイクルは必需品になっており、値上げは成長に影響を及ぼさない。インプット・コスト上昇の圧力が高まる中で、マージンを維持するために、製品をアップグレードし、2000～3000ルピー値上げした」と語った。BALは新製品Platinaと、エントリー・レベルBoxerのアップゲレード・バージョンを発売、実質的に2000～3400ルピー値上げした。
2005－06年度の二輪車販売は、市場の85％のシェアを占めるHHML／BAL／TVSMCの好調に支えられ二桁成長を達成、中でもモーターサイクルが成長を牽引した。
BALのモーターサイクル販売は、CT100／Pulsarの好調を背景に32％成長、HHMLの成長はスクーターPleasureやモーターサイクル・モデル、Achiever／Super Splendorに牽引された。またモーターサイクル新モデルApache／Star、Victor変形モデルの発売がTVSMCの成長に貢献した。
新モデルの発売、国内経済のブーム、簡便な金融スキーム、燃料値上がりに伴う高燃費車への関心の高まり等を背景に二輪車市場の成長のモーメンタムはなお持続する見通しと言う。