【ニューデリー】ニューデリーを拠点にする地元大手バイオテック企業Panacea Biotech Ltd(PBL)は、インドネシアの製薬会社PT Bio Farmaと麻疹ワクチンの製造マーケッティングに関するライセンス(in-licensing)協定を結んだ。
ビジネス・スタンダードが7月12日、PBLのRajesh Jain重役(MD補)の言を引用し伝えたところによると、ライセンス契約の下、PT Bio Farmaが製造した原苗(bulk vaccine)をヒマチャルプラデシュ州Baddiに設けた工場で完成品に仕上げ、包装した上、独自ブランドで販売する。2007年までに商業生産を開始、世界保健機関(WHO)/国連児童基金(UNICEF)のグローバル・リダクション戦略を通じ、アフリカ、アジア、中東、独立国家共同体(CIS)、ラテンアメリカ諸国に売り込む。麻疹ワクチンの世界市場規模は5400万~6000万米ドルと見積もられる。
PT Bio Farmaは国連機関に麻疹ワクチンを納入することをWHOにより事前認可された製薬会社4社中の1社で、同社との提携はPBLの製品ポートフォリオを拡大するだけでなく、収益の拡大に貢献する見通しだ。
今回の契約は、年商548クロー(US$1.186億)のPBLが結んだ3つ目のライセンス協定で、これ以前にはNational Research Development Corporationと口蹄疫(FMD:Foot and mouth disease)ワクチンのライセンス契約を、またNetherlands Vaccine Instituteと不活化ポリオ・ワクチンのライセンス契約を、それぞれ結んでいる。
ライセンス契約は同社の重点戦略の1つで、糖尿病薬/鎮痛薬/臓器移植/予防接種等の領域における更に多くの契約が準備されていると言う。