2006-07-14 ArtNo.38078
◆Actis/Fidelity、Royal Enfield権益に関心
【ニューデリー】プライベート・エクイティー・ファンドのActisと、大手投資ファンドFidelityが大型バイク・メーカーRoyal Enfield Ltd(REL)の少数権益買収交渉に加わった。
エコノミック・タイムズが7月13日報じたところによると、親会社のEicher Motors Ltd(EML)は新子会社にRELの持ち分を移転する計画で戦略的投資家、金融投資家に少数権益をオファーしている。ActisもFidelityもコメントを控えている。
業界筋によると、新会社を設けることにより、EMLはプライベート・エクイティー投資家でも、戦略パートナーでも自由に選択できる。
プライベート・エクイティー投資家は、少数権益を取得した後、時機を見て売却、キャピタル・ゲインを稼ぐことができる。この場合、EMLプロモーターのLal一族はRELの支配権益を維持し、REL経営陣も維持される。
Lal一族の御曹子Siddhartha Lal氏によると、別のオプションはモーターサイクルに関わる技術ノーハウを保持する地元乃至海外の戦略パートナーと手を結ぶ場合で、これはEMLグループの長期目標にも合致している。
プライベート・エクイティー業界筋によると、年商約200クロー(US$4328万)のRELの市価は4000万~5000万で、注入される資金は1500万~2000万と見積もられる。
消息筋によると、現在RELの売上げの80%は国内販売で、輸出収入は20%程度だが、輸出を拡大する潜在性が大きい。またそのための資金は決して大きな額である必要はないと言う。
EML取締役会は12日の会議でREL持ち分を新子会社に移転することを認めた。新子会社は首都圏(NCR)に設けられると言う。
|