2006-07-12 ArtNo.38069
◆エタノール混合義務づけは十分な供給が確認された後
【ムンバイ】石油マーケッティング会社に対するガソリンへのエタノール混合義務づけは、この種の代替燃料の十分な供給が確保された後に初めて実行される。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月11日報じたところによると、石油天然ガス省のM.S. Srinivasan次官は10日、以上のコメントを行った。
インド政府は今年10月1日から東北地区を除く全州においてエタノール含有ガソリンの販売を義務づける予定だった。
Srinivasan次官によると、政府はエタノール製造業者と話し合いを進めており、最終方針は、石油各会社がエタノール購買契約を結ぶのを待って30日以内に決定する。エタノール製造業者にも、石油製品マーケッティング会社にも納得のいく価格で契約が結ばれたなら、エタノール含有ガソリンの販売が義務づけられる。同義務づけは3段階に分けて進める。先ず9州に限定してエタノールの5%混合を義務づけ、その後全州に拡大する。最終的に混合比率を10%に引き上げる。第1段階で40万キロ・リッター、第2段階で60万キロ・リッター、第3段階で110万キロ・リッターが必要とされる。以上の供給が可能なことが製造業者により確認されない限り、エタノール混合ガソリンの販売を義務づけることはできない。最近、一部の市場ではエタノール価格がガソリン価格を上回った。
市場筋は、「インドには上記のように膨大なエタノールを供給する能力はない。その証拠にインドはまだ砂糖を輸入している」と指摘した。
エタノール製造元の製糖業者と石油製品マーケッティング会社の間には、エタノールの供給価格を巡り意見の相違が生じている。
石油会社筋はまた、「エタノール価格がガソリン価格を大きく下回らない限り、エタノールの混合義務づけは実現性がない」としている。
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