【チェンナイ】国営鉄鋼会社Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)がアンドラプラデシュ州Visakhapatnam(Vizag)に設けたVisakhapatnam Steel Plant(VSP)は、Vizagに鉄鋼産業下流部門のための特別経済区(SEZ)を開発する。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが7月10/11日報じたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)が8日、Vizagで主催した『事業経験-VSPの展望』と題するセミナーの席上、RINLのY Siva Sagar Rao会長兼MDは以上の計画を明らかにした。それによると、当該SEZは250エーカーの土地に設けられる。
RINLが目下進めている8600クロー(US$18.61億)の拡張計画が完了すると、VSPの年産能力は現在の320万トンから640万トンに拡大する。年産能力はさらに2万5000クロー(US$54.1億)を投じて、2019-20年までに1600万トンに拡張される。
産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の管理下に有ったVSPは、経営を再建し、Miniratna(自由裁量により最大500クローまで投資できる公共企業)ステータスを認められた。Visag周辺の産業を振興するには、インフラの一層の改善が必要と言う。
Anil Kumar Singhal県知事(district collector)がセミナーの席上語ったところによると、2007年2月までにVisag空港に夜間着陸施設が設けられる。
一方、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11日報じたところでは、全インド労働組合会議(AITUC:All India Trade Union Congress)書記長を務めるGurdas Das Gupta国会議員は、AITUC全国理事会の会議の席上、「AITUCはVSPの拡張計画を支持し、キャプティブ鉄鉱山獲得を支援する」と述べた。これ以前にVSPのRao会長は「キャプティブ鉄鉱山の欠如が同社の拡張計画の主要な障害になっている」と語っていた。Gupta氏によると、VSPはAITUC及び他の労組の支援下にVIFRの管理を脱し、経営を再建した。AITUCはVSPの拡張計画を全面的に支持する。
しかし製鉄所に勤務する契約労働者(Contract workers)の待遇は改善される必要がある。もし同じ作業に従事する契約労働者の賃金が3000ルピーで、常勤労働者のそれが8000ルピーとすれば、公正とは言えないと言う。