2006-07-07 ArtNo.38035
◆Wipro、アウトソーシング大口取引専門チーム組織
【バンガロール】情報技術(IT)アウトソーシングの規模が益々拡大する中、インド第3のITサービス輸出会社Wiproは、1件5000万米ドル以上の取引を手掛ける特別チームを組織、こうした潮流に乗じより大きなパイ獲得を目指している。
エコノミック・タイムズが7月5日伝えたところによると、Wipro ConsultingのSanjay Joshi重役(CEO)が同イニシアチブの主任を務めている。
ABN-AMROとGeneral Motors (GM)の数十億米ドルのITアウトソーシング契約は、インドのITサービス・プロバイダー・トップ3社、Tata Consultancy Services Ltd(TCS)/Infosys/Wiproに恩恵を及ぼしたが、この種の大口取引が今後続々登場するパイプが既に敷かれている。
Joshi氏によると、こうした大口契約は多様なサービス・ラインを包含、国際性を備え、また人材の移転を伴う。このため通常の契約や小規模な契約とは、性質が異なっている。この種の取引は始まったばかりだが、Wiproは大口取引に魅せられ、夢中になって潮流に飛び込む訳ではない。大口取引には膨大なタイムラインが存在し、適切な方式により、慎重に処理する必要がある。またWiproは決してオフショア・ロケーションにのみ依存している訳ではなく、ニアショア及びオンショアの最適なバランスをベースにサービスを提供する。競争者は従来の大規模なITサービス会社で、これらの企業は急速にインドにおけるビジネスを拡張していると言う。
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