2006-07-07 ArtNo.38030
◆Tata、Tata Steel持ち分拡大し敵対的買収予防
【ニューデリー】Tata Sonsは敵対的買収の標的にされるのを回避する狙いからTata Steel Ltd(TSL)の持ち分を現在の26.67%から来年3月までに33.6%に拡大する
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが7月6日伝えたところによると、TataグループのRatan Tata会長はTSL年次総会の席上、以上の計画を語った。2005-06年に過去最高の3700クロー(US$8.06億)の税引利益を達成、同年度に130%の配当を決めたTSLは、向こう数ヶ月間に優先株の発行を通じ6500クロー(US$14.16億)を調達するが、Tata Sonsは1300クロー(US$2.83億)を注入し、TSL持ち分を33%に10%ポイント引き上げる。
アナリストらによれば、タタ・グループの動きは、Mittal SteelのArcelorに対する敵対的買収に端を発したものと見られる。Mittal SteelのLN Mittal会長は先月末、Arcelorに対する325億4000万米ドルの買収劇が幕を閉じた後、「次の照準は躍進するインドと中国市場に合わせる」と語っており、それに先だって「もしインド政府がSteel Authority of India Ltd(SAIL)持ち分を手放すなら、入札する」とも述べている。インドに年産1000万トンの鉄鋼プラントを設ける計画を発表したMittal SteelのLakshmi Niwas Mittal氏は今日(7/7)デリーを訪れる。
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