2006-07-07 ArtNo.38028
◆L N Mittal氏、ジャールカンドからオリッサに重心シフト?
【ブーバネスワル】先月、ライバルのArcelorの買収にこぎ着けたMittal Steel Corporation(MSC)のL N Mittal氏は7日にオリッサ州のNaveen Patnaik首席大臣と会談する。
エコノミック・タイムズが7月5/6日報じたところによると、この日発表されたオフィシャル・ステートメントは以上の消息を伝えた。オリッサ州政府はMSCから未だ具体的計画を何ら提案されていないが、同州オフィシャルはMittal氏が何らかの吉報をもたらすものと期待を表明した。
MSCは昨年ジャールカンド州政府と年産1000万トンの鉄鋼プロジェクトに関する覚書を交換したものの、大きな抵抗と障害に直面しているもようで、ミタル氏はそのバックアップとしてオリッサ州政府と類似の契約を結ぶものと予想されている。
MSCオフィシャルによると、ジャールカンド州最大の鉄鉱山Chiriaにおける鉱業権の取得が法律問題で進捗を見ぬ上、同州には他に有望な鉱山が存在しない。このため同州でメガ鉄鋼プロジェクトを進めるのは極めて困難になっている。
その実、MSCは当初オリッサ州に鉄鋼プラントを設けることを計画したが、韓国のPoscoに先を越され、見合わせた経緯がある。オフィシャルによれば、オリッサ州にはなお年産500万トンの鉄鋼プラントを設けるに足るキャプティブ鉱山が存在すると言う。
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