2006-07-05 ArtNo.38018
◆耐久消費財メーカー、ハイエンドLCD/プラズマに照準
【ニューデリー】ハイエンド耐久消費財市場が急成長する中、Samsung/LG/Onida/Haier等のブランド・マーケッターらは広告宣伝の照準をLCD/プラズマ周辺に合わせ、こうした成長の潮流から最大限の利益汲み取りを図っている。
エコノミック・タイムズが7月1日報じたところによると、市場調査会社ORGの2006年第1四半期報告書はフラットTV販売の48%の成長とスプリット・エアコンの137%の伸びを伝えている。
Samsung IndiaのRavinder Zutshi副MDは「広告費の大きな部分をLCD TVに傾注しており、屋外広告にもLCDを用いている。LCD TVは旗艦商品であり、LCD/プラズマには最先端の技術が集約されている。Samsungは引き続きハイエンド・テクノロジー製品に力を集中して行く。フラット・パネルTV販売は900%、サイド・バイ・サイド冷蔵庫販売は145%の成長を遂げている」と語った。
OnidaのVivek Sharma副社長(セールス&マーケッティング)は、値下がりと簡便なローン・スキームを背景にハイエンド製品の販売が急成長しており、ハイ・マージンも手伝ってこの種の製品の売上げ全体に対する貢献は今後急速に拡大すると予想した。最近の同社のLCDキャンペーンはカラー・テレビジョン全体の販売とブランド・イメージの向上につながったと言う。
LG Electronics India Ltd(LGEIL)のGirish Rao副社長(セールス&マーケッティング)によると、同社の100クロー(US$2179万)の広告宣伝費の90%がハイエンド製品に振り向けられており、俳優Abhishek Bachchanをブランド大使に起用したキャンペーンについても霜取り不要冷蔵庫、LCD/プラズマ等のハイエンド製品に照準を合わせていると言う。
価格の8~10%下降もハイエンド製品のアフォーダビリティー向上に役立っており、Haier Appliances India Pvt. Ltd(HAIL)のTK Banerjee社長兼CEOによると、プラズマTVの価格は2、3ヶ月内に10万ルピーを割り込むものと見られる。同社はアスピレーショナルな製品の販売を重視しており、引き続きLCD、プラズマ、ハイエンド・スプリット・エアコンの広告に力を入れる。また下取りスキームを梃子に買い換え/アップグレード需要の開拓も図ると言う。
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