2006-07-03 ArtNo.38010
◆RIL/IOC、Haldia Petro支配権益買収競う
【コルカタ】Reliance Industries Ltd(RIL)のMukesh Ambani会長が西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣との最近の会談の席上、Haldia Petrochemicals Ltd(HPL)権益に強い関心を表明したと報じられる中、Indian Oil Corporation(IOC)のS Behuria会長は、「RILがHPLに出資するならIOCは、HPLとの縁を切る」との考えを語った。
ビジネス・スタンダードとエコノミック・タイムズが6月30日報じたところによると、これはIBPの特別総会に出席するため29日西ベンガル州Kolkataを訪れたBehuria会長が記者の質問答えたもの。
IOCは昨年、私募を通じてHPLに150クロー(US$3269万)を投資、7.5%のシェアを手に入れたが、西ベンガル州政府とともにHPLのプロモーターを務めるThe Chatterjee Group(TCG)は、同私募を不服として会社法委員会(CLB:Company Law Board)に異議を申し立てた。
Behuria氏によると、IOCは州政府から(RILの出資問題に関して)何の相談も受けていないが、IOCとRILが共にHPLに出資する余地は存在しない。IOCはHPLの経営権を握ることを望んでおり、RILもその点は同じと見られる。両社がともにHPLの経営権を握ることは不可能であり、経営権が握れないなら出資する意味がない。
問題は依然としてCLBにおいて係争中だが、CLBの裁定が出次第、IOCは7~10日以内にHPLに関する公式な計画を立案する。IOCはTCG持ち分も買い取る用意があるが、TCGがIOCにその意思を表明せねばならない。
Haldia石油化学ハブに関しては、2万~2万5000クロー(US$43.58億-54.48億)の投資を必要とするため、IOCとRILが共に参画する十分なゆとりが存在すると言う。西ベンガル州政府はIOCに石油化学ハブのアンカー投資家を務め、3~4段階に分けて1万5000クロー(US$32.69億)を投資するよう求めている。
一方、インディアン・エクスプレスは29日、西ベンガル州政府がその持ち分をIOCに売却する意向のため、RILがHPL支配権益を獲得する望みは薄いとの見通しを報じた。
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