SEAnews 2006-06-26 ArtNo.37964

【ムンバイ】米国を拠点にする年商50億米ドルの台所浴室用品メジャーKohler Groupは2億米ドルを投じてグジャラート州に新工場を建設、インド国内の需要に応じるとともに、国際的な製造拠点にする計画だ。
ビジネス・スタンダードが6月23日、Kohlerアジア太平洋地域担当のDerric Tay社長の言として報じたところによると、新工場では便器と蛇口を製造、インド国内市場とともに米国及び欧州市場の需要に応じる。グジャラート州VadodarのJagadia Industrial Estate内に250エーカーの土地を取得、第1期分の工事が間もなく開始される。第1期分は18～20ヶ月以内に稼働する。当面はタイと中国の工場で製造した製品をインド市場に紹介する。また超高級品はオーストラリアと米国工場で製造したものを輸入する。Tay氏は国内需要と輸出需要に応じる設備能力を備えるとだけ語り、新工場の具体的キャパシティーや2億米ドルの投資期間については明らかにすることを避けた。
Kohler India CorporationのSharad Mathur副社長兼商務部長によると、インド工場では便器／浴槽／蛇口等のボリューム製品が製造され、高級品は引き続き輸入する。各種中国製品の市場規模は750クロー(US$1.63億)で、年率17～20％の成長を遂げ、2006年には900クロー(US$1.96億)に達するものと見られる。蛇口の市場規模は1200クロー(US$2,61億)で年率30％の成長を見ている。Kohlerは遠からずこれら市場のリーダーになる。
ディストリビューターを用いず、製品は直接公認ディーラーに供給、2006年中に全国に70店のディーラー網を設けると言う。