【ニューデリー】インド最大のカラー・ブラウン管(CPT:colour picture tube)メーカー、Samtel Colour Ltd (SCL)は、年産能力をこれまでの550万ユニットから1000万ユニットに拡大した。
ビジネス・スタンダードが6月21日伝えたところによると、SCLは150クロー(US$3269万)を投じラジャスタン州Kota工場に年産250万ユニットの20-21インチ・フラット・ブラウン管製造ラインを増設した。これにより年間300クロー(US$6537万)の売上げ増が見込まれる。SCLはそれに先だって29インチ・スーパー・フラットCPT製造ラインも設けており、こちらは年間750クロー(US$1.63億)の売上げをもたらす見通しだ。Satish Kaura重役(MD)によると、新設備は増大する輸出需要に応じる。
傘下に9工場を擁し、5000人以上を雇用しているSCLの国内市場シェアは40%、多国籍企業を含む国内の主要TVメーカー全てに納入している。
ウッタルプラデシュ州Kanpurのインド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)内に設けられたSamtel Centre for Display Technologiesは、2002年以来、表示装置領域の新技術や新製品の開発に取り組んでいる。開発された新製品や新技術は追って市場に紹介される。
SCLの2005-06年売上げは896.4クロー(US$1.95億)。SCLは厳しい値下げ競争の中で黒字を維持している世界的にも数少ないブラウン管メーカーに数えられると言う。