2006-06-23 ArtNo.37950
◆Nokia、マネージッドサービス部門をインドに移転
【シンガポール】フィンランドの通信機器メーカー、Nokiaは19日、顧客の情報システムの運用管理を引き受けるマネージッドサービス(managed services)部門をインドに移転すると発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが6月20日伝えたところによると、ノキアがビジネス部門をフィンランド以外に移転するのは今回初めてのこと。Nokia Asia Pacific NetworksのRajeev Suri上級副社長が『Nokia Connections 2006』の会場で語ったところによると、同社が世界的に展開するマネージッドサービスの司令室は2006年7月以降インドに移される。
ノキアのネットワーク部門売上げの30%はサービス業務からのもので、ネットワーク部門就業者の3分の1がサービス業務に携わっている。ノキアは世界30カ国の39のセル式電話網を管理している。
タミールナド州Chennaiに設けられたGlobal Networks Solutions Centre(GNSC)は既に操業を開始しており、最終的にノキアの世界業務のハブを務める。
チェンナイGNSCは、遠隔管理/遠隔統合/コンサルティング/プラニング/最適化等の業務を手掛ける。GNSCは現在、Bharti Tele-Ventures等のオペレーターに支援を提供している。今年1月には、Hutchison Essarの9サークルのネットワークを管理する5年契約を結んだが、Hutchison Essarの新たに10サークルの管理も引き受けることになった。したがってHutchison Essarの23サークル中19サークルの管理を手掛けることになる。これに伴いHutchison Essarの従業員200人もノキアに移籍、ノキアのインドにおけるこの方面のスタッフは800人以上に拡大する。Bharti Tele-Venturesについては8サークルの管理を引き受けている。Bharti Tele-Venturesの残りのサークルはEricssonが管理している。
ビジネス・スタンダードが22日伝えたところによると、ノキアは向こう6ヶ月間に携帯電話端末少なくとも20モデルをインドで発売する。2006年上半期に既に20モデルを発売しており、同社は若者と法人をターゲットにしている。
ノキアは2004年にインドに1億5000万米ドルを投資する計画を発表しており、その大きな部分がチェンナイ工場に投じられる。同工場は今年1月に操業を開始、3月までに100万ユニットの携帯端末を製造した。チェンナイ工場には1600人が勤務している。アンドラプラデシュ州Hyderabad/マハラシュトラ州Mumbai/カルナタカ州Bangaloreには研究センターを擁し、インドにおけるスタッフ総数は2000人を数える。
|