【ニューデリー】インド政府は、アルミニウム・メーカーのNational Aluminium Company (Nalco)と褐炭会社Neyveli Lignite Corporation (NLC)の各10%持ち分を売却する方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが6月22/23日報じたところによると、Manmohan Singh首相が座長を務める経済問題閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee of Economic Affairs)は22日の会議で以上の方針を決めた。
CCEA会議後記者会見したP Chidambaram蔵相によると、現在の時価からすれば政府はNalco持ち分売却により1400クロー(US$3.05億)、NLC持ち分売却により1100クロー(US$2.4億)、合計約2500クロー(US$5.45億)の収入を得られる見通しで、同資金はNational Investment Fund(NIF)に積み立てられる。同売却後、政府のNalco持ち分は87.15%から77.15%に、NLCのそれは93.56%から83.56%に、それぞれ縮小する。株式の売却はブック・ビルディング方式を通じて行われ、売却価格はリード・マネージャーの意見も聞いた上で決める。現在Nalcoの株価は250ルピー前後だが、多くの小口投資家の参加を得るため、売却に先立って株式を分割する。分割比率は政府持分処分局(DOD:Department of Disinvestment)が鉱業省や公共企業局(DPE:Department of Public Enterprises)の意見も聴取した上で決めると言う。