SEAnews 1995-11-04 ArtNo.3792

【クアラルンプル】韓国のサムスン・グループは1983年に貿易会社としてマレーシアに進出して以来様々な事業に投資してきたが、既存ビジネスの積極的拡張を計画しており、これに伴いマレーシアにおける投資額は20億7000万Ｍドルに達する。
サムスン・コーニング(M)Sdn Bhdのパック・キューフアン重役(MD)が1日同社を参観した記者団に語ったところによると、同グループのマレーシアにおける事業は過去2年間に113％の成長を見、昨年の売上は5億5300万Ｍドルに達した。今年の売上は7億8700万Ｍドル、来年は14億7000万Ｍドルが見込まれる。追加投資はマレーシアに進出したグループ企業8社中4社に対して行われる。
カラーＴＶ／モニター用ガラスを製造しているサムスン・コーニングはパネルとファンネルの製造ライン増設に2億1300万Ｍドルを投資、これにより年産量は900万セットから1200万セットに、累積投資額は7億1250万Ｍドルに拡大する。
カラー・ブラウン管、ディスプレー・チューブ、電子銃を製造するサムスン・エレクトロン・デバイシス(M)Sdn Bhdは3億5000万Ｍドルを投じて生産ライン2本を増設する。同社は製品を松下、シャープ、エイサー等に納入しており、昨年の営業額は3億7500万Ｍドル、税引き前利益は4624万Ｍドルだった。
1億5000万Ｍドルのカラー・モニター製造ラインの試運転を行っている新参のサムスン・エレクトロニクス・ディスプレー(M)Sdn Bhdは今月末から商業運転を開始、年間180万ユニットの製造を目指す。マイクロウェーブ製品を米国、カナダ、日本、オーストラリア、東南アジアに全量輸出しているサムスン・エレクトロニクス(M)Sdn Bhdは400万Ｍドルを投じてプリント基板製造ライン2本を設ける。同社は現在マイクロウェーブ用プリント基板を本社から輸入している。
サムスン・グループはアジアにおけるトップ5入りを目指し向こう数年間に積極的に域内事業を拡張する方針という。(NST:11/3)