2006-06-19 ArtNo.37919
◆Swaraj Mazda取締役会人事巡り住友商事とPTLが対立
【ニューデリー】軽商用車メーカー、Swaraj Mazda Ltd(SML)の経営を巡りPunjab Tractors Ltd(PTL)と住友商事が対決する構図が生じている。
エコノミック・タイムズが6月17日報じたところによると、PTLを退いたばかりのYash Mahajan氏をSMLマネージング・ディレクター(MD)に再任、任期を5年延長すると言う住友の決定は、PTL株主に快く受け入れられていない。
PTLを代表するP Sivaram/RC Bhargava/AM Sawhney3氏のSML取締役就任が延期されたことも、PTLの不満を呼んでいる。
投資銀行筋によると、住友とPTL株主の不和の主因はMahajan氏の処遇にあるようだ。住友は同氏をPTL代表と見なしているが、同氏はPTLの最高経営者(CEO)でもなければ、取締役会メンバーでもない。
PTL株主はまた、合弁パートナーとして、取締役やMDの任免を含むSMLの経営に対する発言権を認められるべきだと感じていると言う。
これ以前には、PTLが4人、日本サイドが3人の取締役を指名、会長とMDは双方の合議で決めると言う了解が存在した。これはPTLがSMLに29%、マツダが同15.6%、住友が同10.4%出資していた当時の合意に基づくものである。
しかしPTLがその持ち分を引き下げ、住友の持ち分が40%に拡大した今も、上記の合意が依然として有効か否かが問題になっている。当初、主要プロモーターの持ち分の変化は、マネージメント・コントロールに影響を及ぼさないと言う了解が存在したようだ。ところがこれまでPTLとSMLの要職を兼務して来たMahajan氏が、PTLから手を引いたことで、状況が変化した。プライベート・エクイティー・プレーヤー、ActisとPTLのBurman一族が手を結び、SMLの経営を巡り住友と対峙する状況が生じたように見える。ActisとBurman一族は、PTL内部で提携しており、PTLとActisはSML内部でも協力体制を組んでいるようだ。ちなみにPTLは現在SMLに14.0%、住友は同41.0%、それぞれ出資している。
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