【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は西ベンガル州Kolkataに新たに条鋼の製造施設を設ける計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月16日伝えたところによると、SAILは同目的のため西ベンガル州政府所有のNational Iron and Steel Company (1984) Ltd (NISCO)を買収する。SAILはNISCOがコルカタ郊外Belurに所有する121エーカーの永久所有権付き土地に新工場を建設する。SAILは既に買収手続きを進めている。
NISCOは過去6年操業を停止しているが、操業時にはアーク炉(electric arc furnace)2基、鋳造設備1基、鉄鋼溶解設備(Steel Melting Shop)1基、機械設備(machine shop)1基、圧延機(rolling mill)1基を保持していた。しかしこれらの設備は無価値になっており、新設備を導入する必要がある。
新工場の完成後、NISCOは完成品製造施設として、SAIL傘下のDurgapur Steel Plant(DSP)及びIndian Iron and Steel Company Ltd(IISCO)と補完関係を形成する。このためDSPとIISCOは半完成品の製造を拡大できる。NISCOはこれらの半完成品からTMTバーや鉄筋を含む建設用鋼材を主に製造する。
NISCOが抱える160クロー(US$3583万)の負債の大きな部分は州政府に対するもので、州政府は負債ゼロの状態で売却することを認めた。
民間の手により1930年代に設立されたNISCOは1979年に国営化され、1984年に州政府の経営に委ねられた。