2006-06-14 ArtNo.37883
◆建築用化学品会社Huntsman、チェンナイ工場で原料製造
【ムンバイ】建築用化学品(construction chemicals)の製造を手掛けるHuntsman Advanced Materials Ltd(HAML)は、インドのビジネス機会を十分に開拓する狙いから全ての原料をインドで製造する準備を進めている。
ビジネス・スタンダードが6月12日報じたところによると、HAMLのAndy Walton主任(建築部門マーケッティング担当)はこのほど以上の消息を語った。同氏によると、インドでは建設ブームを背景にエポキシ建材の需要が急増している。欧州や米国における需要の伸びが3%そこそこであるのに対し、インドにおける成長率は15%以上にのぼる。
現在、原料は欧州の親会社から輸入しているが、タミールナド州Chennai工場で全ての原料を製造し、成長の波に乗る計画だ。インドにおける原料の製造が開始されたなら、完成品の生産量も現在の3万トンから3万7000トンに拡大する。インドで製造した原料の10%ほどは、中国や他のアジア諸国の姉妹工場に輸出する。HAMLはインドの他、中国に製造拠点を有し、全世界に22の営業拠点と1万1000人以上の従業員を擁する。インドには現在約120人の従業員が勤務しており、2005年の世界売上げは130億米ドルに達した。
インドの市場規模は1億2500万米ドルと見積もられ、HAMLの市場シェアは5%だが、これを5年内に15%に拡大することを目指す。
今月末にはグジャラート州でAraldite Builder商標の新製品を発売する。Araldite Builder商標の製品には、Klad-X/Barrier Koat/Integra Liquid LTX/Renova ACRが含まれる。Klad-XとBarrier Koatは、湿った状態でも乾燥した状態でも強力な粘着効果を発揮する。例えば塗り立てのコンクリートにも用いることができる。インドでこの種の製品を販売しているものはまだ存在しないと言う。
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