SEAnews 2006-06-12 ArtNo.37863

【ランジガル】Vedanta Resource Plcはボーキサイト調達の目処が立たないにも関わらず、オリッサ州Kalahandi県Lanjigarhにおける4500クロー(US$10.08億)のアルミナ製錬施設の試運転を8月までに開始する。
ビジネス・スタンダードが6月8日報じたところによると、Vedanta Alumina Limited (VAL)のSanjeev A Zutshiプロジェクト部長はPTI通信に以上の消息を語った。それによると、アルミナ製錬プロジェクトは既に最終段階を迎えており、このまま行けば8月までに試運転を開始、来年3月末までには商業運転も開始できる見通しだ。これまでに既に3000クロー(US$6.72億)が投じられており、主要施設をパイプで結びさえすれば工事は完成する。
ロンドン証券取引所上場のVedanta Resource Plcは、国際アルミニウム価格が高騰する中で、できるだけ早く新プラントを稼働させ、最大限の利益を上げることを目指している。
Vedantaは2004年10月に州営Orissa Mining Corporation (OMC)と年間1億5000万トンのボーキサイトの供給を受ける協定を結んだが、環境問題を巡る訴訟に直面するOMCは、ボーキサイトの採掘をまだ開始していない。当該ボーキサイト鉱区はLanjigarhに隣接しており、高品質なボーキサイトを産する。しかし環境保護論者は生態系を破壊するとして開発に反対している。
Zutshi氏によると、目下のところは、グジャラート州やマドヤプラデシュ州から原料を輸入、チャッティースガル州Bharat Alminium Co Ltd(Balco)の余剰ボーキサイトも取り寄せている。不足分は公開市場で調達することになるが、譬え全て公開市場で調達しても損失を出す恐れはないと言う。VAL筋によると、目下のところ4万トメートル・トンのボーキサイト在庫を確保していると言う。