【ムンバイ】国営送電会社Power Grid Corporation of India Ltd(PGCIL)は、東北地区の水力発電所で生産された5万MW(メガワット)以上の電力を他の地域に送るため、800kvの直流高電圧(UHVDC:ultra high voltage direct current)送電線の敷設作業に着手した。
インディアン・エクスプレスが6月6日報じたところによると、総コスト9000クロー(US$20.15億)のUHCDC電線敷設プロジェクトは2011年までの完成が目指されている。PGCILは米国/英国/カナダ/ブラジル/エジプトからアドバイザー9人を招請、システムの概念化/設計/製造/作動の指導を委ねた。
PGCILのRP Singh会長兼MDによると、PGCILは6000MWの電力を2000キロ以上にわたって運ぶ800kvの送電線を7本設け、東北地区から他の地域に合計5万MWの電力を送り届けることを目指している。これほど大量の電力をこれほど長い距離にわたって運ぶには800kvのHVDC方式が最も効率的と見られる。
現在商業レベルで稼働している最も高い電圧の複流システムはブラジルItaipuダムの600kvで、同システムは敷設されてから15年以上になる。
世界中にこの種のプロジェクトを手掛けた経験を有するコンサルタント会社は存在しないため、個人的にアドバイザーを指名する方針を決めたと言う。