SEAnews 2006-06-09 ArtNo.37849

【ニューデリー】ガソリン／ディーゼル油が5日値上げされたことから運輸コストの上昇も予想されているが、インプット・コストが上昇する中で、LG Electronics India／Whirlpool／Samsung／Mirc Electronics等のシロモノ・メジャーは、冷蔵庫とエアコンの今夏価格を引き上げた。
エコノミック・タイムズが6月8日報じたところによると、LG Electronics India Ltd(LGEIL)は今月、冷蔵庫を6％値上げ、Whirlpool Indiaは冷蔵庫／エアコン／電子レンジ／洗濯機を6月と7月に2段階に分け、各3～6％値上げする計画だ。Samsung Indiaは4月に冷蔵庫とエアコンの4％値上げを発表しており、Mirc Electronicsも6月にエアコンを2～4％値上げする。
LGEILのAnil Arora主任によると、銅のトン当たり価格は昨年の3600米ドルから今年第2四半期の約8000米ドルに上昇、原油価格は過去8～9ヶ月間に27％アップした。これに伴い冷蔵庫の原料コストも10～13％上昇した。加えて運送料の値上げも予想される。同社のGirish V Rao副社長は「まだ値上げを発表したばかりだが、燃料コストの上昇を再度検討せねばならない」と語った。LGEILはCRT(cathode ray tube)モニターも今月2％ほど値上げした。
Whirlpool IndiaのSanjay Prasadセールス主任も、「最近の燃料コスト上昇の影響はまだ検討していないため、再度価格に見直しを加える必要があるかも知れない」と指摘した。業界筋によると、運輸コストは製品コストの約3％を占めると言う。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月7日伝えたところによると、冷蔵庫・エアコン製造業者協会(Refrigeration and Air-Conditioning Manufacturers' Association)会頭も務めるBlue StarのT.G.S. Babu重役(ED)は6日記者会見し「主要原料の銅とアルミニウムが値上がりしているため、エアコンの国内価格は平均6～8％上昇する」と予想した。
同氏によると、銅のトン当たり価格は2005年5月の3264米ドル／15万ルピーから今年5月の8029米ドル／37万ルピーに、アルミニウムのそれは同1860米ドル／8万5560ルピーから2934米ドル／13万ルピーに57％、それぞれ上昇した。