2006-06-07 ArtNo.37838
◆Reliance Energy、原子力発電事業進出準備
【ニューデリー】Anil Ambani氏に率いられるReliance Energy Ltd(REL)は、General Electric/ロシアのAtom Story Export (ASE)/国営Nuclear Power Corporation of India (NPCIL)を含む内外の核反応炉メーカーと、合弁の可能性を協議しており、原子力発電事業に進出する準備を整えている。
エコノミック・タイムズが6月5日報じたところによると、RELはNPCILのVK Chaturvedi前会長兼MDを長とする原子力発電計画チームを組織して、原子力事業参入を目指している。消息筋によると、同チームは国産重水炉や米国/フランス/ドイツ/ロシア製核反応炉の技術・経済的実行可能性を既に調査している。
国内石油需要の70%を輸入に依存していることからも、エネルギー・セキュリティーを最優先課題とし、原子力発電能力の強化に取り組むインド政府は、高度に資本集約的な原子力発電事業に民間が参入するのを歓迎している。しかしその戦略的性格から言って、また放射性廃棄物の処理や国際的な安全問題等、様々な問題を配慮する必要があるため、最初は公共民間パートナーシップ(PPP:public-private partnership)を通じて民間の参入を促すのが妥当と見られる。
インド政府は大規模な原子力発電計画を準備していることを確認している。インド/米国民生用原子力協力協定が米国国会により承認されれば、原子力供給国グループ(NSG:Nuclear Suppliers Group)から先進的核反応炉や核燃料を輸入することも可能になる見通しと言う。
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