【ニューデリー】ディーゼル油の1リッター2ルピーの値上げに伴いトラック運賃(truck freight rates)が5~6%アップ、商用車(commercial vehicles)の需要も軟化するものと予想される。
インディアン・エクスプレスが6月6日報じたところによると、インド運輸調査訓練基金(IFTRT:Indian Foundation of Transport Research and Training)のSP Singh上級評議員は「運賃値上げはかなり以前から予想されており、荷主は値上げを織り込み済み」と語った。同氏によると、トラック運賃が上昇しても、荷主が運送手段を鉄道に転換する可能性は少ない。何故なら両運送手段は補完関係にあり、トラックはラスト・マイルの輸送を主に引き受けている。過去3年間に道路輸送料金は66%上昇したが、トラック輸送のシェアは変化していない。国内輸送の75%は道路輸送で占められ、17万クロー(US$380.65億)の市場を形成していると言う。
トラック業者の運転コストの60%がディーゼル油で占められており、2005年6月と9月にディーゼル油価格が合計3.5ルピー引き上げられて後、運送料は2005年10月から2006年3月の間に15%上昇した。しかし国内経済のブームに加え、積載超過を禁じた最高裁の判決を背景に、陸送業界は活況を謳歌している。
Ashok LeylandのR Seshasayee重役(MD)は、ディーゼル油値上げの商用車販売への影響を指摘したが、同氏も「陸送需要も運送手段も共に存在するため、影響は数週間で吸収されるだろう」と見通した。商用車需要は、今会計年度当初2ヶ月間に50%以上の成長を見た。