1995-11-03 ArtNo.3783
◆<泰>三井石化、サイアム・セメントと対等出資でPTA合弁
【バンコク】三井石油化学工業はサイアム・セメントと対等出資で84億8000万バーツ(S$4.78億)を投じポリエステル原料となる純粋テレフタル酸(PTA)を製造することで合意した。
サイアム・セメントが1日発表したところによれば、合弁企業の当初資本金は28億3000万バーツ、ラヨンに年産35万トンの工場を設ける。タイ投資局は先月、同プロジェクトに8年間の所得税免除を含む優遇措置の適応を認めた。
これ以前に台湾系トゥンテクス(タイランド)も年産45万トンのPTAプロジェクトを発表しており、両プロジェクトは直接競争することになる。トゥンテクスはタイ国内のPTA需要が2000年には年間90万トンに拡大、これに対して国内供給は130万トンと予想している。ベアリング証券のアナリストは供給過剰に注意するとともに、原料供給にも配慮する必要があると指摘している。PTAの原料となる芳香族は今のところタイ国内では生産されていないが、1997年にはアロマチクス(タイランド)のラヨン工場が稼働する見通しだ。(BD,BT:11/2)
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